海外オークションには、以下に示すように複数のレベルがあり、信頼性、価格、手間等が大きく異なる。
クラス | 例 | 特徴 |
Tier 1 | クリスティーズ、サザビーズ | ハイエンド。落札額が最も高額。 事前登録が必要(要クレジットカード)。送料に加えて、高額の保険が強制されるため、落札後も費用がそれなりにかかる。出品した場合、落札額が入金するまで半年程度かかる場合あり。 |
Tier 2 | Milon、Kiefer | ハイエンド以外のその他の中小のオークションハウス。 事前登録が必要(要クレジットカード)。発送は、社内サービス部門が段取りしてくれる場合もあるが、大部分は落札者が発送業者と交渉しなければならず、ハードルが高い(全てのやりとりは当然のことながら、外国語のみ)。また、支払い方法として現金のみとするオークションハウスの場合、銀行送金する必要があり、送金手数料が高額になる。 |
Tier 3 | eBay | ヤフオクの海外版。ユーザー登録のみで入札可能。 玉石混交というよりも、大部分は石。 ヤフオクと同じ感覚で入札可能。トリッキーな記載をする出品者がおり、最低限の英語力は必要。 |
海外オークションの場合、落札額の他に手数料等が必要になる。手数料率は、10-35%の範囲内で、2倍以上の幅があり、事前に必ず確認すること。架空の商品を落札した場合の総額を、参考までに、以下に示す。
落札額 | 手数料 (30%と仮定) | 送料+保険料 | 送金手数料 (銀行経由の場合) | 総額 | 落札額に対する 落札額以外の割合 |
100ドル | 30ドル | 150ドル | 40ドル | 320ドル | 220% |
1,000ドル | 300ドル | 150ドル | 40ドル | 1,440ドル | 44.4% |
10,000ドル | 3,000ドル | 350ドル | 80ドル | 13,430ドル | 34.43% |
** 作品が額縁に入れられており、ガラス面がある場合には、送料はさらに高額になる。
*** 保険料は落札額の2%と仮定。
上記に示すように、入札時に頭の中で総額を計算しておかないと、落札御に、実は高値掴みだったということが往々にしてある。なお、落札してお金を振り込まなかった場合には、ブラックリストに載り、他のオークションハウスにも入札できなくなる。また、なんらかの理由でオークションハウスと紛争・調停状態になった場合にも、他のオークションハウスに入札できなくなることがあるので、トラブルは避けるべきである。