海外のオークションと比較して、ヤフオクの入札システムは射幸性が高いシステムとなっている。海外オークションでは通常、時間制限が設定されているが、ヤフオクではそれがないため、応札が延々と数時間も継続する場合があり、精魂が尽き果てる。
入札金額
一定頻度で出品される作品の場合
浮世絵価格データベースを参考に、落札価格を想定する。その価格に対して、上限でXX%までは入札するといったルールを事前に設定して、それに従って入札を実施する。万が一、落札されなくても、深追いは禁物である。
稀な作品の場合
2度と出会えない可能性があるため、ある程度の無理をする必要がある。このような場合に限り、コアなマニアも目をつけているため、入札金額が高騰することが頻繁にみられる。そのため、本当に稀な作品かどうかを、事前に見極めることは重要である。なお、国内では稀でも、海外では、比較的高頻度に出品される場合がある。
釣り上げを見破る方法
競っている入札者の落札歴が少ない場合(一桁)、あるいは同じ出品者の異なるテーマの作品に、いつも現れる入札者がいる場合には、要注意である。別項で解説したデジタル画像詐欺では、常に釣り上げ入札が行われていた。
入札のタイミング
オークション終了10分前までの価格は、落札額からはかけ離れており、全く参考にならない。どのようなオークションでも終了10分前には、万全の体制で望まなければならない。
ウオッチリストの数
これもあまり参考にはならない。最終的に競るのは数名の入札者で、ウオッチリストが100名以上いても、怯む必要は全くない。